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どな
40代、おひとりさまの看護師
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【40代から準備すべき親の介護①】看護師が伝えるお金とサービス

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ナースどな

こんにちは!看護師の「どな」です。
わたしは病院勤務15年・老人ホーム勤務5年の経験があります。

本記事では、わたしが看護師の仕事を通じて得た知見を基に【40代から準備すべき親の介護】について解説しました。

40代のわたし達は

友人

親の介護にかかるお金は?介護保険で何をしてくれるの?わたしは何をしたらいいの?

という不安を抱く世代です。

そして今からできる準備はある?という疑問。

結論を言うと、

日本の公的支援は充実しているので、ちゃんと活用できればなんとかなる」ということです。

40代の今すべきことは「少しだけで良いので知識をつけておく」こと。

とはいえ、「親の介護」はお金やサービスだけで割り切れるものではありません。

どんな人でも葛藤を抱えながら進んでいます。

ナースどな

その葛藤を軽くする一助になればと思い、本記事を作成しました。

看護師の仕事を通じて得た、現実的な「お金とサービス」に関する情報をお伝えします。

この記事をおすすめする人
  • 親の介護の準備をしていない
  • 医療や介護に関する知識がない
  • 親の介護に関する不安がある
タップできる目次

【国の頼れるお金の制度】なんとかなる①

まず気になるのは「お金はだいじょうぶかな?」という点ですよね。

日本は金銭的にも公的支援が充実しているので、結論「なんとかなる」ことがほとんどです。

ナースどな

現場で色々な方に出会いましたが、ほんとに「なんとかなる」と実感しました。

友人

でも報道とかでさ、すごい大変な思いをしてる人を見かけたりするよ。

問題は必要なタイミングで自治体や医療機関に相談できなかった人。

知ってさえいれば、そこまで大変にならなかっただろうに…と悔やまれます。

友人

「この悩みなら役所に相談しよう!」って発想ができるように、知識があるといいね。

事前知識としては、そんなに詳しく知らなくてもだいじょうぶ。

なんか便利な制度があったな」ぐらいの認識でもOKです。

介護保険制度

訪問介護や通所介護、もしくは介護施設のサービスなどを利用できるのが介護保険制度です。

車椅子や杖、介護ベッドのレンタルおよび購入の金銭的支援も受けられます。

ナースどな

健康保険とおなじく、利用するサービスの自己負担額が軽くなります。病院で治療を受けても自己負担額が1〜3割で済むのと同じです。

介護保険を利用する前提として、介護認定を受ける必要があります。
認知症や身体が不自由になるなどの症状がある場合、下記に相談してください。
自治体の福祉課など介護関連の窓口
医療機関(かかりつけ医が望ましい)

介護保険を利用できるようになるまで、かなり日数がかかります
早め早めに相談することをオススメします。

友人

介護保険があっても寝たきりで人工肛門だったりしたら、払いきれないような金額を請求されない?

ナースどな

どんなにたくさんの介護を受けることになっても、極端に負担額が増えることはありません。
自己負担額はある程度で頭打ちになります。

豆知識
介護保険の負担限度額認定証というものがあります。
年金受給額や資産によって自己負担割合が調整されます。
➙経済的に余裕がなければ自己負担額はかなり少なくなります。

参考サイト:みんなの介護

医療費は上限がある

介護のきっかけは、病気やケガをした場合であることが多いです。

友人

急な入院治療でめっちゃ支払いあるんだろうね…

いえいえ、長期入院や大きな手術を受けた場合でも大金を負担する必要はありません。

医療保険が適用される治療であれば、一ヶ月の医療費負担額は頭打ちがあります。

一ヶ月の医療費負担について

大きい手術を受けたとしても、
・現役世代など、一般的な収入の人なら医療費の自己負担額は約月8〜10万円
高齢者だと4〜5万円ぐらいの人が多い。
・年金受給額が少ない人などは、さらにその半分…という感じ。・

※自ら希望して個室を利用した場合:「個室利用費」は実費請求となる

国の保険制度を利用している人なら誰でも適用されます。

ナースどな

ただし医療保険の限度額認定の手続きが必要です。

医療保険の限度額認定証について
・国保なら役所、会社の保険なら人事課に相談
       ⬇
・限度額適用認定証が発行される
       ⬇
・医療機関の窓口に提示➙減額となる

ナースどな

退院までに手続きが間に合わなかった場合はいったん自己負担しますが、後から払い戻しを受けられます。 

参考サイト:全国健康保険協会

外来診療にも限度額制度あり
入院費よりさらに自己負担額が小さくなります。

医療費の自己負担が不要な病気

病気によっては、医療費をまったく支払わなくてもいい場合があります。

※一部自己負担の場合もあり

医療費の自己負担が不要な場合
・パーキンソン病
・拡張型心筋症
・心臓ペースメーカー
・人工肛門
・酸素を吸っている 他たくさん

ナースどな

医療費の自己負担を減免する場合は、自治体での各種受給者証の発行が必要です。

・特定疾患(指定難病)受給者証
・身体障害者受給者証 など

医療機関で治療を受けているのであれば、親御さんが受給対象となるのかを自治体窓口に問い合わせてみましょう。

※役所関連の手続きは、いきなり役所に出かけるよりも、事前に色々と確認した方が良いです。

まずは電話などで問い合わせされることをオススメします。
どの窓口に何を持っていくのか」「どの時間帯が良いのか」など聞いてみてくださいね。

参考サイト:厚生労働省

生活保護制度

年金受給額や自己資産、家族からの支援が少ない場合が対象となる制度です。

医療費や介護費だけでなく、生活全般の経済的支援を受けられます。

どなナース

かなり有名な制度ですが、認定の基準はあいまいかも知れません。

くわしくは自治体窓口に問い合わせて下さい。

参考サイト:厚生労働省

【国の頼れる保険サービス】なんとかなる②

日本の保険制度で利用できるサービスはほんとに多種多様です。

どなナース

この業界で働いているわたしでも完全に理解できてはいないので(汗)

ほとんどの方が介護保険と医療保険をかけ合わせて、その人に合ったサービスを利用しています。

ここでは詳しすぎる説明は避けますね。

みなさんお忙しいですし、事前の知識も大事とはいえ「入って来ない」と思います。

それにいざ介護が必要となった時、あなたの親御さんの状態によって得るべき知識が違うからです。

ナースどな

「何も知らない」よりは「そういえばこういうのあったな」ぐらいの認識だけでも全然違いますよ。

訪問サービス

「自分の家で自分のペースで過ごしたい」という価値観を大切にできるサービスです。

老人ホームへの入居と違い、他の高齢者へ気兼ねすることなく過ごせます。

どなナース

その一方で、重い介護が必要になると家族や本人の負担が大きくなる一面も。

訪問介護

介護士・ヘルパーが訪問し、自宅で排泄介助や更衣、家事などのサービスを提供する。

訪問看護

看護師が訪問し、体調確認や医療的処置を行う。

訪問リハビリ

理学療法士などの専門職が訪問し、リハビリを行う。

デイサービス・デイケア

どちらも自宅から通所(基本的に送迎つき)し、入浴や排泄介助、体調管理・食事・リハビリ・日常的に必要な医療処置を受けられる。

ナースどな

インスリン注射、人工肛門のケア、傷の処置などを看護師が行います。

介護士、看護師、理学療法士などのスタッフがいる。

ショートステイ

ふだんは自宅で過ごしている方が、数日間を介護施設で生活(寝泊まり)するサービスです。

食事、入浴、排泄などの介護・簡単な医療処置を受けられる。

家族が体調を崩した、自宅の改装をするなどの理由で利用される方が多い。

ナースどな

家族を介護疲れから守るために定期的に利用される方もいます。

老人ホーム(居住系介護施設)

24時間スタッフが支援できる環境なので、自宅で過ごすよりは安全度が高く、家族の負担が軽くなります。

入居すぐは「家に帰りたい」と話される方が多いのは事実です。

ナースどな

ですが、徐々に「ここなら安心」「子どもに迷惑かけないですむ」とおっしゃるようになります。

※居住系施設の種類・名称は様々なものがあります。

ここでは高齢者向けの居住施設を「老人ホーム」と定義しています。

特養(特別養護老人ホーム)

介護度が高い人を対象としている。

終の棲家としての役割も担う。

費用負担は年金でまかなえる程度。

ナースどな

上記の特徴から、入居希望者は20〜30万人とも言われています。

老健(老人保険施設)

ある程度の回復の見込みがあり、リハビリを主目的とした施設。

基本的には終身利用ができないが、近年は役割が変わりつつある。

どなナース

介護度が上がった場合や入院した場合は、他の施設に移ることも。

費用負担は概ね年金でまかなえるが、特養よりは高め。

有料老人ホーム

介護認定がなく自立した人から介護度がかなり重い人まで幅広い層を対象としている。

ただし施設ごとに独自の入居基準を設けている。

「有料」と名がつくのは、介護保険サービス以外の有料サービスを提供できるため。

費用は年金で補える程度から入居金が数千万円という高級路線のホームまでさまざま。

ナースどな

施設ごとに特色があるので、入居を検討する際は体験入居を活用するといいですよ。

サ高住(サービス付き高齢者住宅)

基本的には1人で生活できる高齢者むけの住宅。

必要時、生活援助や介護、医療処置を受けられる。

他の居住施設と違い、サービス料は固定性ではなく、利用した分だけ支払う。

介護度が高くなると別の施設に移る必要がある。

グループホーム・ケアハウス

小規模の高齢者向け住宅。

介護保険認定はあるものの、ある程度は自立して生活できる人が対象。

安否の確認や食事の提供などのサービスを受けられる。

【まとめ】40代から準備できる親の介護

少しの知識で制度を活用できる

現時点で介護について知識や経験がない方にお伝えしたいのは、

ナースどな

日本の充実した制度をしっかり活用してくださいということです。

日本の公的支援はとても充実していますが、自ら動かなければスルーされてしまうことも多々あります。

困ったら相談

友人

自分の親のことだからまずは自分でやらなきゃ
わたしも忙しいけど頑張る!

という人は多いですし、その葛藤はほんとによく分かります。

でも保険サービスは複雑だし、その道のプロがいます。

公的支援を的確に活用することも、れっきとした「親の介護」です。

あなたの葛藤が少しでも軽くなることを願います。

ナースどな

困ったら医療機関か役所に相談する。

これが第一歩ですのでぜひ覚えて下さいね。

多くの場合、介護は突然はじまって突然おわってしまうものです。

あまりの気忙しさや疲れから、正確な判断ができなくなることも多いです。

わたしは看護師の仕事を通じて、困っているお年寄りやご家族にたくさん出会いました。

でも、少しだけでも介護や医療に関する知識を持ち、頼るべきところに頼れば、親御さんとともに「共倒れ」せずに乗り越えられます。

だいじょうぶです、「なんとかなる」ので!

ナースどな

本記事がいつか担うあなたの「親の介護」のお役に立てると嬉しいです。

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